https://www.hokkaido-np.co.jp/article/455098?rct=c_season
覚えている人はどれほどいるだろう。11年前のきょうは衆院選の投票日だった。ときの麻生太郎首相は、任期満了間近の「追い込まれ解散」を実施した結果、 自民党結党以来初めて衆院第1党を奪われる惨敗を喫した▼麻生氏は「経済対策は道半ばで、断腸の思いだ」と悔やんだ。おととい辞任を表明した安倍晋三首相 の「志半ばで職を去ることは断腸の思いだ」というコメントと似ている▼菅義偉官房長官は当時、自民党の選対副委員長だった。「長年、政権の座でぬるま湯に つかり、国民目線から遠ざかった」と敗戦の弁を残した。捲土(けんど)重来を期したのだろう。野党に転落した自民党は3年余を経て返り咲き、「歴代最長」 の政権を生んだ▼さて、この間自民党は菅氏の反省を生かすことができたのか。森友・加計学園問題や「桜を見る会」疑惑で、安倍政権による政治の私物化が批 判される実情を考えれば、それこそ「道半ば」ではないだろうか▼いま再び「ぬるま湯」から脱却できるかが問われている。党内では後継総裁選びの動きが激し くなってきた。だが、内実は派閥単位の駆け引きである。焦点は総裁選で国会議員票と党員票をどう組み合わせるかのルール作り。もう見慣れた自民党の姿だ▼ 誰が選ばれたとしても、衆院議員の任期切れは約1年先に迫り、国民に信を問う機会が来る。そのとき、目線がどこを向いているか注視したい。
覚えている人はどれほどいるだろう。11年前のきょうは衆院選の投票日だった。ときの麻生太郎首相は、任期満了間近の「追い込まれ解散」を実施した結果、 自民党結党以来初めて衆院第1党を奪われる惨敗を喫した▼麻生氏は「経済対策は道半ばで、断腸の思いだ」と悔やんだ。おととい辞任を表明した安倍晋三首相 の「志半ばで職を去ることは断腸の思いだ」というコメントと似ている▼菅義偉官房長官は当時、自民党の選対副委員長だった。「長年、政権の座でぬるま湯に つかり、国民目線から遠ざかった」と敗戦の弁を残した。捲土(けんど)重来を期したのだろう。野党に転落した自民党は3年余を経て返り咲き、「歴代最長」 の政権を生んだ▼さて、この間自民党は菅氏の反省を生かすことができたのか。森友・加計学園問題や「桜を見る会」疑惑で、安倍政権による政治の私物化が批 判される実情を考えれば、それこそ「道半ば」ではないだろうか▼いま再び「ぬるま湯」から脱却できるかが問われている。党内では後継総裁選びの動きが激し くなってきた。だが、内実は派閥単位の駆け引きである。焦点は総裁選で国会議員票と党員票をどう組み合わせるかのルール作り。もう見慣れた自民党の姿だ▼ 誰が選ばれたとしても、衆院議員の任期切れは約1年先に迫り、国民に信を問う機会が来る。そのとき、目線がどこを向いているか注視したい。
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