http://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2014012602000008.html



福島県双葉町の前町長・井戸川克隆さん(67)の講演会「西川知事に伝えたい!福島からのメッセージ」が二十五日、敦賀市東洋町のあいあいプラザであった。井戸川さんは、東京電力福島第一原発事故のため全町避難を余儀なくされた体験を基に、原発事故の恐ろしさを再考し脱原発を呼び掛けた。
井戸川さんは、双葉町を含む福島第一原発周辺の国有化計画や全県民への被ばく検査の未実施を批判。「国と電力会社は責任を立地の住民に押しつけている。これで原発が再稼働しても住民が責任を取らされる」と訴えた。
全国最多の原発十四基が立地する福井の県民には「避難場所でのコミュニティー形成は絶対に必要。再稼働前に避難生活する町を遠くに作っていますか」と問い掛けた。避難場所は、放射性物質による被ばくを防ぐため二百キロ以上遠くに作らせる必要性を説いた。
講演の後、敦賀市民から原発への心境の変化を問われた井戸川さんは「財政再建するため原発増設を支持していた。でも、事故は起こさない約束だった」と苦悩を明かした。
講演会は脱原発を目指す県民有志でつくる「サヨナラ原発福井ネットワーク」が開き、県内外の約百人が参加した。
(増井のぞみ)