2010年4月7日のNHKの「ニュース9」の「思いやり予算」についての部分はYou Tubeでみられる。

これは、是非見て貰いたい。

http://www.youtube.com/watch?v=PzLPhuzMtEQ&feature=player_embedded
「現場報告 在日米軍基地:横須賀基地 思いやり予算の実態は 」

アメリカ側の勝手な言い分。贅沢な施設。横須賀基地で日本の税金で働いている多くの日本人技術者たち。そんな姿を実際に見ると、日本人として生きているのがいやになる。

(「しんぶん赤旗」は1979年から「思いやり予算」で使った金額を2兆円と書いているが、それは、住宅建設に限定された金額ではないか。

「ニュース9」の番組中で示された、5兆5千億円超という数字が、正しいと思う。NHKの計算は、赤旗よりも詳しい。)

この「思いやり予算」ほど、これまでの自民党政府がどんなに腰抜けで、アメリカの言うがままに、アメリカに尽くしてきたか、物語るものはない。

アメリカは、日本がアメリカに、金を貢ぎ、アメリカの基地を維持するのに日本人の税金を費やすのが当然と思っている。

ここでまた、「しんぶん赤旗」にお世話になる。

2010年3月19日の「しんぶん赤旗」に次のような記事が載っている。

転載開始)

「思いやり予算「安いものだ」

米高官が削減に反発

 【ワシントン=小林俊哉】米下院外交委員会のアジア・太平洋小委員会は17日、日米関係をテーマに公聴会を開き、マイケル・シーファー副国防次官補(東アジア担当)が在日米軍に対する「思いやり予算」について、「日米同盟の重要な戦略的柱だ」と述べ、削減に強く反対しました。

 シーファー氏は「日本が『思いやり予算』を通じて同盟に寄与することは不可欠だ」と主張。米軍の存在で、日本の防衛費は低く抑えることが可能となっているとして、「日本が受けている安全保障上の恩恵からみれば、安いものだ」などと述べました。

 日本は自国の安全保障を米国の「核の傘」に依存しているとして、日本政府と今後とも核抑止を含む安全保障問題で幅広く協議を続ける考えを示しました。」

(転載終わり)

「恩恵」と来たよ。途方もないことを言う物だ。居直り強盗、とはこのことだ。

NHKの番組の中でも、米軍関係者が「日本のGDPからすれば、大した金額ではない」といっている。

贅沢なジムなどの施設について「娯楽と思われかも知れないが、米軍兵士の士気を高めるのに必要だ」という内容のことを言っていた。自分たちの兵士の士気を高めるのは、自分たちの金でやれよ。自分たちの軍隊なんだろう。

あの兵士たちは、イラクやアフガニスタンで無差別市民殺戮を繰り広げている連中ではないか。

どうして、そんな残虐かつ非人道的な兵士たちの士気を我々日本人が高めてやらなければならないのだ。

フィリピンのクラーク基地、スービック基地から撤退し、韓国の基地も縮小したのに、米軍が日本から基地を撤退しないのは、この「思いやり予算」の存在が大きい。

アメリカは、おかげで大変に安い費用で基地を維持できる。

5兆5千億円も払ってくれる国がどこにあるか。

グアムに移すとなると、全て自前で基地を維持しなければならない。

勘定高いアメリカ人が、そんなことをする訳がない。

アメリカが、日本から基地を撤退する訳がない。

したがって、今の日米の力関係、歴史的に自民党政府が行ってきた屈辱的な隷属政策からして、沖縄から米軍が基地を撤退したり移転する訳がない。

「年次改革要望書」で、日本政府は自国の政策をアメリカに決められ、「思いやり予算」でアメリカに徹底的に貢ぐ事を続けて来た。

アメリカは、その「思いやり予算」はもう当然の権利だと思っている。

そんな状況で、鳩山由紀夫氏が普天間基地の県外移転を言い出しただけで、今までの状況をひっくり返す衝撃があったのだ。

鳩山由紀夫氏の公約を、「人気取りだとか」言う人が多い。

実際に、挫折したことをあざける人も多い。

しかし、これまで、歴代の自民党政府はアメリカと交渉することさえせず、県外移転を言葉に出すことさえしなかった。

鳩山由紀夫氏は結局アメリカに負けたが、とにかく日本の歴代の首相として初めて沖縄基地に対してアメリカの意に反することを言った。

一体、誰が鳩山由紀夫氏をあざけることが出来るのか。

韓国の米軍基地が大幅に縮小されたのは韓国人が全体となって、基地反対運動を続けたからだ。

日本人はどうか。

韓国人の根性のひとかけらも持ち合わせていない。

原子力空母が横須賀を母港にしているのに、反対する人々はいない。(ごくたまに、ほんの少数の人々が反対表明をするだけである)

横須賀の基地は、東京のすぐそばにある。首都のすぐ近くに米軍基地があっても、何も感じない日本人は、性根を抜かれてしまっているのだ。

鳩山由紀夫氏が「米軍基地の県外移転」を言い出した時、日本人全体は本当に愛国心があるなら、米軍基地問題を真剣に考えるだけの根性があるなら、鳩山由紀夫氏に協力するべきだったのだ。(母親から貰った金の処分の方法は確かにまずかった。それに対する弁明も、愚かだった。しかし、汚職で貯めた訳ではない。沖縄の基地問題と比べて、どちらが重いのか)

それを、結局不起訴にしかならなかった問題で大騒ぎして、鳩山由紀夫氏を大悪人に仕立て上げ、折角米軍基地に日本人全体が反対して撤去・移転させる良い機会だったのに、その機会をつぶしてしまった。

検察と、新聞、テレビなどのマスコミは、今度もアメリカの手先になった。

自分たちで、手先になったという自覚がないとしても、結果としてアメリカを喜ばせた。

私は今回の、マスコミの、小沢・鳩山叩きを見て、「はて、これはかつて見たことのある情景だと思った」

そうだ。1972年に起こった「沖縄密約事件」だ。

1971年に、時の総理大臣佐藤栄作がアメリカと「沖縄返還協定」を結んだ。

毎日新聞の西山太吉記者は、71年の調印直後、井川外務省条約局長とスナイダー米駐曰公使との間で交わされた極秘扱いの電信文を入手した。

それを元に、返還協定上はアメリカが自発的に支払うことになっていた400万ドルの補償費(具舞金)を日本が肩代わりする、という「密約」疑惑について毎日新聞に書いたが、大して反響を呼ばなかった。

その後、西山記者は、当時の社会党の横道孝弘議員へ、その極秘電文のコピーを渡し、横道議員が衆議院予算委員会で佐藤栄作をその件で追及したことで、電文の存在が暴露されてしまう。

さあ、ここからが、実に奇怪なことなのだが、その密約より、その極秘電文を西山太吉氏が外務省の女性職員から手に入れたことが問題にされた。

外務省の女性職員が国家公務員法100条の守秘義務違反容疑で逮捕され、西山太吉記者も同法111条のそそのかしの罪、で逮捕された。

これは、恐ろしいことであった。