「何故お金を使わなくなったか?って、お金が無いからでしょ?バカじゃ無いの??」
「老害が若い世代に金まわさないくせに、使わないなんて良く言えたもんだ」
女性たちの主張は正論だ。「なぜお金を使わなくなったのか?」とは愚問なほど、彼女たちは「お金がない」。しかもそれが少数派ではなく、圧倒的多数だという現実がある。無い袖は振れないもので、「生活していくだけでギリギリだから」という声ばかり。それなのに、やれ今度は若者の○○離れなどと言われる筋合いはない、というところだ。(文:みゆくらけん)
「奨学金の借金してるもん。借金してるのにお金使えないよ!」
「今の時代、リストラ当たり前、給料上がらないどころかボーナスもない。共働きしないと結婚生活厳しいし子育てにもお金がかかる。年金はおそらくない。普通の人なら危機感持ってるよ。そんな中で使う人なんていないのが普通」
「うちらの世代からしたらバッグに何十万も払うとか頭おかしいのかと思う。たかがバッグだよ?」
「ブランド志向・酒・タバコ・ばか騒ぎ、どれもカッコ悪い」
「老人優遇社会の生け贄となって必死に働いて、大量の税金等とられているので、それどころではありません。毎日の食事はモヤシか○友の不味い食パン」 「(消費しないことが)まるで悪のようにそんな事言うなら、金くれ!!くれた分いくらでも使ってやるよ!!」
「浪費している子は金銭感覚がおかしいと笑われ、節約してる子が尊敬される」
また、今はお金をたくさん使わなくても”そこそこ満足”の暮らしができる時代。フリマアプリなどの活用で、安くモノが手に入り、情報はネットで十分。遊び・暇つぶしは無料ゲームがいくらでもあるし、食事もサイゼリアや牛丼チェーンで安く済ませることができる。その上異性にも無関心の波が広がっているとなれば、消費活動に消極的になるのは当然の流れではないだろうか。
かつて、自分が”女子”だった昔を振り返ると(筆者は35歳)、今よりだいぶん、自分も周りも派手なことに憧れを持っていたように思う。恋人とはクリスマスにハイブランドの財布やバッグを贈り合うことは当たり前だったし、そのために背伸びも無理もしていた。そして、そのことをしんどいながらも楽しく感じていた。
「親の収入に関係なく、そういう子(浪費する子)は金銭感覚がおかしいと笑われ、すごい節約してる子が尊敬されてる」