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気になるニュースを転載しています。

2015年11月

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-30/2015113001_05_1.html

 安倍晋三政権の掲げる「1億総活躍社会」を実現するための緊急対策を、政府の「国民会議」が決定しました。最低賃金の引き上げ、保育・介護施設の増設などを「目玉」として盛り込んでいます。しかし、国民が切実に求める拡充の規模には追いついていないうえ、財源の手だてなど実現への道筋はあいまいで、「絵に描いた餅」との指摘が相次いでいます。なにより問題なのは、大企業のもうけを最優先で国民生活は後回しにする政治姿勢が、変わってないことです。大本を改めないままで、あれこれ「対策」を出しても国民の願いにこたえることはできません。

大企業の「成長」最優先に

 「1億総活躍社会」実現は自民党総裁選後の9月末に安倍首相が突然持ち出したものです。(1)国内総生産(GDP)600兆円(2)希望出生率1・8(3)介護離職ゼロの「新3本の矢」を柱としています。財界人らをメンバーに加えた「国民会議」を発足させ、来年春の決定に向けて政策の具体化を行っています。今回の緊急対策は、その「第1弾」という位置づけです。

 保育施設10万人分、介護サービス整備約12万人分を計画へ上乗せするなどを「緊急対応」するとしていますが、国民の深刻な実態を打開するものにはなっていません。現場を支える保育士や介護職員らの処遇改善・増員への手だても極めて不十分で、「夢をつむぐ子育て」「安心の社会保障」という掛け声との落差は大きすぎます。

 一方、緊急対策で鮮明に打ち出したのは、大企業の「投資促進・生産性革命」加速に向けた法人税減税の「確実な上乗せ」です。緊急対策の決定直前に開いた「官民対話」で、首相は経団連など財界代表に「賃上げ」「設備投資増」を求めるとともに、その見返りとして、法人実効税率32・11%を早期に20%台に引き下げることを明言し、来年度から前倒し実施する姿勢をあらわにしています。

 法人税を引き下げても大企業は「内部留保」としてため込むばかりで、労働者のまともな賃上げにはつながりません。そのことは、大企業は空前のもうけをあげる一方で、格差と貧困を広げた「アベノミクス」の3年間がはっきりと示しています。大企業が「成長」すれば、経済が上向き、暮らしがよくなるかのようにいう「トリクルダウン」(したたり落ち)に固執する政策の破綻は明白です。

 官民対話で、経団連は「賃上げ」などの“見返り”として、法人税減税にとどまらず、原発再稼働加速、労働規制のいっそうの緩和など要求をエスカレートさせています。安倍政権は、どこまで財界を増長させるのか。大企業の利益を最優先させる安倍政権の有害ぶりはいよいよ明らかです。

「総動員」の懸念消えず

 保育・介護施設を増設するというなら、なぜ来年度予算で社会保障費「1700億円削減」をやめないのか。低年金者への一時給付金というなら、なぜ年金実質カットを中止しないのか。社会保障破壊路線の大本を正さずして、国民の暮らしの立て直しはできません。
 「1億総活躍社会」は、戦争法への批判や「アベノミクス」の破綻をごまかすため、安倍首相が思いつきで持ち出したものです。具体化が進むなかで、国民を国家のために「総動員」する狙いがますます浮き彫りになっています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-30/2015113015_01_1.html

 3億円を超す虚偽記載があったとして、元秘書2人が政治資金規正法違反の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた自民党の小渕優子元経済産業相(衆院群馬5区)が、2014年も四つの関連政治団体で、あわせて1億7000万円近いカネを集めていたことが、総務省と群馬県選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書でわかりました。


14年政治資金収支

 資金管理団体「未来産業研究会」(未来研)は、「励ます会」名目で資金集めパーティーを開催したほか、個人献金653万円などで約6652万円の収入。このうち、約5980万円を集めたパーティーは、開催経費が約871万円で利益率85・4%という、べらぼうなもうけです。

 家具販売大手「ニトリ」100万円など、購入者名が記載されているのは、2社1個人の計158万円にすぎず、“透明度”は、わずか2・6%。
 小渕氏が支部長を務める「自民党群馬県第五選挙区支部」は、自民党本部から1900万円(すべて政党助成金)、企業・団体献金が約1307万円、群馬県医師連盟100万円など政治団体からの寄付が1482万円など、約4985万円の収入がありました。
 企業・団体献金受け入れの二つ目の“財布”になっている「自民党ふるさと振興支部」は、第五選挙区支部を上回る約2647万円の企業・団体献金を集めるなど、約2950万円の収入。このなかには、「その他の収入」として「ビール券」「商品券」計32万7008円も。
 東京・明治座での観劇会の収支のずれが問題になった「小渕優子後援会」は、「女性部大会会費」約2800万円、「野球観戦会費」90万円など、約3234万円の収入です。
 政治団体間の寄付のやりとりを除けば、小渕氏が四つの関連政治団体で集めた政治資金は約1億6820万円にのぼります。
 支出で目立ったのは、未来研の飲み食い。組織活動費の「会議費」の名目で、東京・永田町の料亭や同・内神田の炭火串焼き店、同・赤坂のそば屋などに計106回、464万870円を支出していました。
 今回の事件の発端となった1億円の簿外支出の使途も明らかにされておらず、小渕氏の説明責任が改めて問われています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-30/2015113014_03_1.html


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(写真)ジャーナリズムのあり方を話し合ったJCJ60周年記念シンポジウム=29日、東京都千代田区


 結成から60年を迎えた日本ジャーナリスト会議(JCJ)は29日、創立60周年記念シンポジウムと大交流会を東京都千代田区で開催し、市民やメディア関係者ら約130人が参加しました。
 柴田鉄治代表委員は開会あいさつで、「二度と戦争のためにペンをとらないという、戦前の反省を原点とする私たちジャーナリストは、国家が国民の上に立つ社会に再びしないよう全力をあげる」と訴えました。

 「アベ政治を許さない!ジャーナリズムは何をどう伝えるか」をテーマにしたシンポでは、テレビジャーナリストの金平茂紀氏が問題提起。安倍政権のもとで報道機関に圧力が強まり、自主規制が生まれている現状などを指摘し、「報道の自由は与えられたものでなく、不断の努力によって勝ちとり続けられるべきもの」と強調しました。

 パネリストとして東京新聞政治部長の金井辰樹氏、弁護士の大江京子氏、SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)の元山仁士郎氏が発言。自らの体験にもふれながら、戦争法の危険性や、反対する運動をメディアが報道する姿勢の問題点、期待などについて話し合いました。

 シンポ後に開かれた大交流会では、JCJの60年の活動を振り返りながら交流。「しんぶん赤旗」の小木曽陽司編集局長が参加し、あいさつしました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-30/2015113014_02_1.html

 東京海上日動は、昨年公表した不払い保険金の支払い作業を進めていますが、最近5カ月間で、残った未払いのわずか1・2%しか支払いできておらず、いまだに約2万6000件超が未解決であることが29日、日本共産党の大門みきし参院議員の調べでわかりました。不払いを10年近く放置した東京海上の責任が強く問われる事態となっています。
 昨年5月、同社は2002年4月から03年6月に発生した「臨時費用」と呼ばれる保険金の不払いが18万2436件、総額40億円(利息含む)にのぼることを明らかにしました。
 今回、大門議員が金融庁に請求した資料によると、東京海上が昨年から支払ってきた件数は15万6135件(10月31日時点)となっています。依然、2万6301件の不払いが未解決のままです。
 支払い状況をみてみると、今年5月末時点の解決件数15万5793件と比べ、わずか342件分増えただけ。5カ月かけても残り件数のわずか1・2%しか解決が進んでいなかったことになります。
 不払いを長年、放置した結果、契約者の死亡や転居で連絡が取れなくなったことが遅れの原因とみられます。
 不払い問題をめぐっては、同社の現役社員が同社の組織的な不払い隠しの責任を押しつけられ、名誉を傷つけられたとして、東京地裁で民事訴訟を起こしています。
 10月の本人尋問で社員の男性は、今回不払いが発覚した02年4月以前の部分についても「会社は05年5月時点で抽出リストを正確に作成して支払い漏れを把握していた。(00年4月から02年3月までの2年分が)未払いのまま残っていると思う」と証言。さらに未払いが増大する可能性を指摘しました。
 社員の男性は「保険会社は公的な役割も担っており、社会の公器でないといけない。お客さまに対して説明責任を果たすべきだ」と訴えました。
 本紙の取材に対し東京海上は「回答は差し控えさせていただきます」としており、同社の姿勢が問われます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-30/2015113002_02_1.html

 安倍政権内で、企業の内部留保を活用した「賃上げ」論が高まっています。安倍晋三首相は、官民対話で経済界代表に賃上げを要請。菅義偉官房長官も記者会見で、「経済界がマインドを変えて、投資拡大や賃金の引き上げに積極的に取り組んでいくことが極めて重要だ」(20日)と企業側をけん制しました。
 しかし、大企業に法人税減税をばらまく一方で、労働者派遣法大改悪など「賃下げ」政策を強行して、景気を冷え込ませてきたのは他ならぬ安倍政権自身です。こうした経済政策を見直すことなく、内部留保を膨らませる大企業を“批判”するのはきわめて矛盾した態度です。
 大企業は、「アベノミクス」のもとで空前の収益をあげ、内部留保は過去最高の299・5兆円まで膨らみましたが、非正規雇用は2000万人へと増加し、実質賃金は低迷したまま。その結果、個人消費が伸び悩み、2015年7~9月期の実質GDP(国内総生産)は前期比0・2%減と2四半期連続のマイナスとなったのです。“大企業が潤えば国民も豊かになる”というアベノミクスの破たんです。
 こうした事態を受け、野党幹部からも「大きな内部留保をいかに活用して、日本経済の成長につなげるかということはきわめて大事」(民主党の岡田克也代表、26日)、「法人減税をやるならば、(内部)留保金課税とセットでやるべき」(維新の党の松野頼久代表、26日)との声が上がっています。
 日本共産党の志位和夫委員長は26日の記者会見で、「私たちも大企業の内部留保を活用して賃上げをと、ずっといってきた。そういう方向が無視できなくなってきている」と指摘。安倍政権が進める経済政策を切り替え、働く人の雇用を守るルールづくり、最低賃金の大幅引き上げなどを通じて、内部留保を勤労者の暮らしに回していく必要性をあらためて強調しました。
 (佐藤高志)

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