政府は二十五日、二〇一三年版の科学技術白書を閣議決定した。東日本大震災と福島第一原発事故で科学技術への信頼が失われたとして「反省」を強調した一二年版から方針を全面転換。「イノベーション(技術革新)の実現を目指す今、科学技術力の強化は必要不可欠」と前向きの姿勢を強調している。
大震災では巨大地震を事前に想定できず、福島第一事故では国産災害ロボットが活躍できなかったことなどを踏まえ、一二年版は科学技術政策見直しが必要と訴えていた。しかし信頼回復に向けた取り組みへの記述は一三年版にほとんどなく、研究費不正使用や高速増殖原型炉もんじゅの点検漏れなど個別課題掘り下げも見送った。