東京大学理学系研究科・早野龍五教授がインタビューにて発した発言が話題になっていますので紹介。
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早野龍五教授
証拠となる写真はないですが、まさかこんな公になるって分かってるインタビューで嘘を言うわけ無いし。本当でしょうね。早野:まつなが牛乳というのは、地元の牛乳です。他は、ほとんど県外産です。この日は使っていませんが、お米は北海道産だと聞いています。ですから、まずセシウムが出る気づかいはないわけです。けれど、きちんと出てないということをアピールする、保護者の方にも見ていただく、全国の方にも見ていただけるっていうので非常に良かったと思っています。
その後、桜井市長とはまたお話をしていますが、上手くいっていないことがひとつあります。確かに、放射線は南相馬の給食から出ていない。でも食材のほとんどは県外産です。だけど、これを続けていたら、地産地消の給食は福島県内では、できないわけです。ですから、地元の食材で作ると、どのくらいの数値になるかをモニターしておく必要があるわけです。
そこで目をつけたのが、南相馬市の市役所の地下にある食堂です。市営ではなく業者が入っているようですが、僕は市長に、地下の食堂の400円の定食がありますが、あれを毎日僕が買い上げて、検査機関に送るっていうのをやりたいのだがいいかと聞いたら、市長さんはOKと言ってくれました。
そこで、給食検査をやってきた人々に、申し訳ないけど1日1回地下食堂に行って定食保存しておいて、今まで通りに検査機関に宅急便で送って下さい、と、お願いしたわけです。
市長も、それ聞いておられたし、市の職員も「うん」と言って、僕はすっかり出来るつもりで帰ってきたけどデータがこないんですよ。「どうしたの?」と聞いたら、「これって、集めるのは誰の係でしょう?」と(笑)。要するに、それやるのは私の仕事ではないですよねという状態で、依然としてできないんですよ。
荻上:それは、今(6月時点)も行ってないわけですか。いいアイデアなのに、とてももったいないですね。
早野:送ってこないわけですよ、市長がOKと言っても。だったら、と思って、相馬市の立谷市長に相談したら「いや、うちの市庁舎、食堂ないし」と、言われちゃった。それで今度は県庁はどうかと思って、県庁の食堂を見てみたら、「県外産の食材を使っています」と書いてある。
荻上:ひどいジョークのようですね。
早野:笑えないですよね。だって、知事が県内産の食材安全ですと言って、どうして県庁の食堂は県外産の食材使うのか。だから依然として地元食材を使った定食を長期間測るプロジェクトというのが頓挫しています。でも、僕は、まだ諦めていません。どこかでできないかと思っています。