https://www.tokyo-np.co.jp/article/91628?rct=politics

スクリーンショット 2021-03-15 12.59.22
参院予算委で答弁する東北新社の中島信也社長

 菅義偉首相の長男が勤務し、総務省の幹部らを接待していた衛星放送関連会社「東北新社」の中島信也社長は15日の参院予算委員会に参考人として出席し、官僚への接待や放送法の外資規制違反について「多大なるご心配とご迷惑をかけたことを心より深くお詫び申し上げる」と陳謝した。自民党の進藤金日子議員の質問に答えた。


 東北新社は2016年10月に行った衛星放送事業の申請で、外資比率が規制上限の20%未満だと虚偽報告し、総務省の認定を取り付けた。さらに、違反状態のまま新設子会社の東北新社メディアサービスへの事業承継を申請し、17年10月に認定を受けた。
 中島社長は、申請段階で外資規制違反を「認識していなかった」と明言。複数の担当者によるチェック態勢が整っていなかったことが原因と説明した。
 また、2017年8月に子会社に事業承継する申請書を作成する過程で、担当者が外資規制の違反の恐れに気付いたといい、中島社長は「総務省に面談して報告した」と説明した。
 一方で総務省の吉田博史情報流通行政局長は、当時の担当者が「東北新社から報告を受けた覚えはない」と説明していると回答。「そのような重大な話なら覚えているはずであり、また口頭で済むような話ではないのではないかとの認識だ」と述べた。