https://31634308.at.webry.info/202001/article_16.html?1579392904

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マスコミ紙の中で、もっとも今の安倍政権に恐れず果敢に安倍政治を批判しているのは、東京新聞と日刊ゲンダイ紙であると思っている。他の大手新聞から見る と規模は小さい。しかし、そこを経営している経営者が政府の圧力を恐れずに政府が嫌がる記事を書いている。政府べったりの産経新聞、読売新聞でも、その中 には政府批判を書きたい記者もいると思いたい。

東京新聞の望月記者は、今や官邸記者会見の中では有名である。菅官房長官に対して、どんなに酷い扱いをされても果敢に辛らつな質問を続けている。望月記者の記者魂もすごいと思うが、その姿勢を支えているのは東京新聞だということは確認しておく必要がある。

掲載の望月記者のツイッターの記事が東京新聞の記事に掲載された。「久方ぶりに2問聞けた!やれやれ」と書かれている。菅長官の天敵である望月記者の質問 はすぐに打ち切られるし、最近は手を挙げても当てられなくなっているから掲載ツイートが出たのだ。この質問はネット上では広く認識されている安倍友の山口 が伊藤詩織さんを準強姦した事件に関連したものである。山口の逮捕状が出ていたものを握り潰す指示をしたのが中村格であるが、かなり勇気のいる質問であ る。ネットを見ている人なら当たり前に知っている情報である。

上記のネット上の質問を政府代表である官邸記者会見で中村の昇進問題を聞いたことが、まず凄いことだと思った。公式に公の場で明らかにしたことである。さ らに驚いたことは、この質問と回答について、自社の新聞記事として、正式に掲載したことである。記事の文の中の「記者」を敢えて「(望月)記者」とした。 アクセスしないとわからないネット社会の中で一部の人しかしらない事実、疑問を不特定多数が見る紙面に記事を書いて提案した望月記者も偉いが、その記事を 掲載を決定した上司、デスク、それを支える経営者も立派と言わせてもらいたい。

今の世の中、政治の堕落はここに極まっている。それを恐れず批判するマスコミがないと世の中はさらに乱れる。その歯止めは司法であるが、その検察がほとん ど機能していない。検察はIRで少し頑張っているような雰囲気であるが、これが機能させないと桜、森友、菅井、河井夫婦の話も逃げ得を許せば、規範の底抜 けは防げない。
 

警察庁ナンバー2栄転は「忖度か?」 質問に、菅氏「適材適所だ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202001/CK2020011802100043.html
2020年1月18日 朝刊

 菅義偉官房長官は、十七日の記者会見で、ジャーナリスト伊藤詩織さん(31)が性被害を訴えた元テレビ記者への逮捕状執行取り消しを指示した警察庁の中 村格官房長を同日付で同庁ナンバー2の次長に昇進させた理由について「人事というのは適材適所で行われている」と答えた。
警察庁の中村格官房長が次長に
 菅氏は、(望月)記者の「総理やマスコミへの配慮や忖度があったのではないかと国内外の世論の批判があるが、なぜ栄転させたのか」との質問に答えた。
逮捕状執行取り消し指示
 昨年十二月の東京地裁判決によると、伊藤さんは二〇一五年四月、就職先の紹介を受けるため、元テレビ記者山口敬之氏(53)と会食した際、意識を失い、 その後、ホテルで山口氏から性的暴行を受けた。伊藤さんは警視庁に被害届を出し、高輪署が同年六月、準強姦容疑で逮捕状を取ったが、当時の警視庁刑事部長 だった中村氏が令状の執行取り消しを指示、山口氏逮捕は見送られた。
 伊藤さんが民事訴訟で山口氏に勝訴したニュースは世界に発信され、多くの海外メディアが日本の法制度や警察、検察の問題点を指摘。山口氏と安倍晋三首相の親しい関係を取り沙汰する記事もあった。
(1月18日朝刊掲載)