http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-30/2014083015_02_1.html


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(写真)初公開された松川裁判時の最高裁調査官報告書を示す伊部福島大学名誉教授=29日、福島市


 戦後最大の謀略事件とされる1949年に福島市の東北本線金谷川―松川駅間で起きた列車転覆の松川事件。被告全員無罪を勝ち取った国民的運動の成果を収集した松川資料展が29日、福島大学で始まり、最高裁の判決前に有力な調査官が有罪判決を誘導するような内容を書いた報告書が初めて公開されました。

 表紙に「昭和二九年(あ)一六七一号事件 報告書」と書かれた最高裁調査官報告書は2分冊になっています。松川事件2審判決(53年12月)の翌年のことです。貨車1両分という膨大な資料が裁判所に送られてきて、調査官が精査・論点整理し、裁判官に渡す報告書です。
 福島大学名誉教授で松川資料室研究員の伊部正之さんは、「この調査官は、高裁の裁判長クラスです。有罪判決とすべきだという結論を書き込んで裁判官に渡したわけですが、これに頼って判断する危険性があったわけで、重大な問題です」と語ります。
 最高裁での実際は、公正裁判や被告全員の無罪を求める運動の空前の高まり、有罪判決の論拠を崩す「諏訪メモ」の提出などが相次ぎ、59年に「原審破棄、差し戻し」の判決が下りました。
 同資料展では、松川資料室に収蔵されている10万点以上の資料のうち約300点が展示されています。期間は31日まで。30日には、松川記念塔建立50周年記念学習集会も開かれます。

 松川事件 下山事件、三鷹事件に続いて発生した列車転覆事件。国民的運動のなか61年の仙台高裁差し戻し審で被告全員の逆転無罪判決、63年に無罪が確定しました。