桜井氏(2017.3.29筆者撮影)
学校法人「森友学園」理事長の籠池泰典(かごいけ・やすのり)氏に対し、菅義偉官房長官が偽証罪で刑事告発を検討していると発言したことについて29日、桜井充参院議員(民進)は「三権分立で議会に対して発言できないはず」と反論した。
桜井氏は告発について「内閣は三権分立で議会に対して発言できないはず。行政府の人間が訴える、訴えないと言うのは筋違い」と述べ、その権限は証人喚問を開いた山本一太委員長をはじめとする参院予算委員にあると指摘した。
告発する場合の正当な手順として「例えば、与党側理事から偽証で問うと言われたとき、山本委員長が決を採るのかどうか。基本的に偽証で問うときは今まで全会一致だった。多数決で押し切るか分からないが、安倍首相や菅官房長官が言うことではない」とけん制した。
菅氏は28日、参院決算委員会で刑事告発の可能性を問われ、「(証言が)事実と違っていたらそうなる。客観的な内容について今、精査している」と告発の可能性に言及している。